カントリーガールズの各メンバーの未来とももちイズムについて

  光の当たっているところの後ろには常に影があり、そしてその影に隠れていることのほうが、光の当たっている所よりは多い。そして光の部分だけ見ていては、物事の本当の姿は見えてこない。だから見えている部分同士を関係付けながら、影を推測しつつ、その全体像を構成しようとする。これが読むということだ。

 

 カントリーガールズは波乱万丈、紆余曲折がありすぎた。それが誰のどの程度の意図や偶然性によって生じたのかはわからないが、大きな節目は3回あったのではないかと考える。

 1番目がまなかんの休業から卒業、2番目がももちの卒業、そしてやなみんの卒業である。

まなかんの卒業では、嬉唄ちゃんの代わりにやなふなが入るような形での、新メンバー加入がなかった。そしてももちの卒業を機に兼任制となった。そしてやなみんの卒業で4人となり、スマイレージの初期を除けば、この人数に減少した上で、グループを継続する形は存在していなかった。

 

 こう考えると、まなかんの卒業の意味がいかに大きかったかということがわかる。おそらく彼女の卒業を契機に、スポンサーが降り、グループの縮小、解消への方針が定まったと考えられる。

 

 そしてももちの卒業は織り込み済みであったということを考えれば、兼任制あるいはカントリー専属は、5人が今後ハロプロや芸能界でどう生きていくかを考えさせる期間であったと考えることができる。言い換えるなら、ももち卒業から今までの期間は、事務所がグループ解消までの間に、5人に自立能力(新グループでの定着を含めて)を高めさせるための猶予期間として、事務所に用意されていたのかもしれない。

 つまり、兼任組はその新グループに溶け込むかもしくは自立の方向、そして残留組は学業を全うさせつつ新しい方向へと進んでいくための準備をさせる方向として、この2年間が与えられていたということである。

 そう考えれば最後の1年としての今年でやなみんを含め、全員の進路が確定するということは不自然なことではなくなる。また、山木さんがカレッジコスモス兼任といった、前代未聞な、別の事務所のグループに参加するといったことなどが生じたことも理解できる。

 

 そして、カントリーガールズ5人の進路は、全員異なる形になった。芸能界引退組が2人。山木さんは大卒で就職し、やなみんは大学を目指し、そこで学んだことで生きてゆく。芸能界休止組が1人で、ふなっきはダンスの勉強をして、その方面で頑張る。芸能界に残るのは2人。ちいちゃんはモーニング娘。で活動し、おぜこはハロプロの外で芸能活動を続ける。

 

 考えてみれば見事に進路が分かれた。この自立性こそがももちイズムといってもよいかもしれない。カントリーガールズは解散後の方向まで、ももちの精神を受け継いでいた。まったくもって見事な弟子たちであった。

 

 追伸 

原因不明だが、今までの「soramiの囁き」のブログが書き込みができなくなったので、こちらのブログで、今後は記事を上げていきたい。